以前、小池良次著「ドローンビジネスレポートUS Drone Business Report」(内外出版社)(2018年3月)を読んで、アマゾンのドローン戦略については関心がありましたが、先日紹介した成毛眞著の「amazon 世界最先端の戦略がわかる」にもまとめられています。両書を参照しつつ、備忘も兼ねて、整理してみました。
①主な出来事
●2013年12月: 空飛ぶ宅配Prime Airの発表
~25kg未満のドローンを120m以下で飛ばし、重さ約2.3kgまでの商品を30分以内に配送する計画
●2016年5月: アマゾン独自の「航空管制運用案」の発表
~空域を「低速ゾーン」「高速ゾーン」「緩衝ゾーン」「事前承認ゾーン」に分け、各ゾーン毎に異なる機体の要求性能や用途に関する規制を行うことを提案
●2016年5月: オーストリアにドローン向けコンピュータービジョン技術開発センターの設立~衝突開発技術の開発
●2016年7月: 英国政府からドローン配送の試験飛行の認可
~米国よりも英国の方が規制が緩やかであることが背景
●2016年12月: 英国ケンブリッジ周辺でドローン配送に関する実証実験の実施
●2017年3月: カリフォルニアでのカンファレンスでデモ紹介
②アマゾンの知財戦略
アマゾンは、ドローンに関する知財戦略に積極的で、特許申請・登録を積極的に進めているようです。この点、先日紹介したDJIと共通しています。ドローンを踏まえた物流ファシリティの構想が目立ちます。
●ヘリウムガスを使った「空飛ぶ倉庫」(エアボーン・フルフィルメント・センター)の構想
●複数のドローンが離発着できる「高層ビル型配送センター」の構想
●配達先の家を録画し、その映像を元に顧客が必要と思われるサービスを提案するサービス
●離着陸時に尾翼を折りたたむハイドブリット型ドローン
追って、最近の動きについても、まとめてみようと思います。
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