好きな映画

樹木希林さん訃報のニュースに接して、最近観た、万引き家族や海街Diaryは良い映画だったなと思い起こしました。

映画の記憶は、すぐに、新しい映画に上書きされたり、失われがちで、また、かつて名画と思ったものを見返したところ、自分の趣向が変わったのかそれほどでもないなと思うことがたびたびあります。

そんなこともあって、自分にとっての名画を整理しておきたいと思いました。

感じたのは、映画館で観たものの方が感動は遥かに大きくなるということ。改めて、可能な限り、映画館で見たいなと思いました。

1  楊徳昌監督「牯嶺街少年殺人事件」

4時間超の大作です。ストーリー、映像が緻密に構成されており、緊張感に満ちて、観ていてヒリヒリし続けていました。ヴィヴァルディの管弦楽曲である「四季」「夏」の第三楽章が効果的に使われています。現時点で自分のNo.1映画です。

2   侯孝賢監督「非情城市」

1と共通しているのは、戦後台湾の歴史を踏まえたストーリーという点ですが、描き方のアプローチが違います。学生時代に見て心打たれたのを覚えていて、台湾に行ったのを機に、最近見返してみて、新たな感動がありました。

3 フランシス・コッポラ監督「ゴッドファーザーII」

言わずもがなの名作ですが、一族のルーツが描かれているPart IIが優れていて、最も好きです。

4 シドニー・ルメット監督「評決」

医療過誤訴訟を題材にした作品。自分の中では法廷映画のNo.1です。リアリティに満ちていて、役者、空気感、セリフの間が素晴らしい。

5 フレッド・ジンネマン監督「ジャッカルの日」

フレデリック・フォーサイスの本は好きで、主要なものはほぼ読んでいますが、本作は映画を先に見ました。ドゴール大統領の暗殺計画を描く話で、失敗するという結論は分かっているのに(この点はゴルゴ13とは逆)、不思議と成功するかもという期待を持ってしまいます。ヨーロッパの生活の優雅さも描かれていて、空気感の素晴らしい映画。

6   是枝裕和監督「万引き家族」

ストーリー、映像はもちろん、各役者の演技力に驚かされました。家族が宅を囲んで、食事をしているシーンが良かったです。

 

 

 

 

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