2019年5月14日、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ(Saudi Aramco)の石油パイプライン施設(2箇所)が、爆発物を積んだドローンの攻撃を受けた事件が発生しています。2019年5月14日のWall Street Journal、ロイター通信、日経等が報じています。
WSJによれば、イエメンのイスラム教シーア派武装組織であるフーシー(Houthi)系のメディアが、7機のドローンにより攻撃を行ったと発表しているようです。1箇所で火災が生じたものの鎮火され、原油の生産や輸送には影響がなかったようです。
フーシーは、イエメン内戦に介入したサウジアラビアに対して、昨年より軍用ドローンによる攻撃を加えているとのことです。
関連して、2019年5月6日付のWSJは、フーシー派の軍用ドローンは公式に認められている以上に精度が高く、到達範囲が広いこと、昨年7月にもサウジアラムコの石油精製所が攻撃されていること、サウジアラビアが撃退したフーシー派のドローン攻撃が140回を超えること、同国がドローン対抗技術に多額の投資をしていること等を報じています。
(2019.5.21)
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