NEDOは、2019年6月28日に、大手事業者複数と連携して、ドローンの遠隔識別技術開発に着手することを発表しています。NEDOのHPにプレスリリースが出ています。
プレスリリースによれば、概要は以下のとおりです(以下抜粋)。
- ①遠隔からの機体識別に必要な送信機・受信機を取り付けた無人航空機の機体識別情報と位置情報を共有する通信システムのプラットフォームと、②有人航空機と無人航空機の空域共有を想定した飛行情報共有システムを開発
- 上記①②を運航管理システムに統合するためのアーキテクチャー(設計概念)やアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)、データフォーマットを策定するほか、システム全体のセキュリティー対策なども検討
- 本事業を通じて、複数の有人航空機と無人航空機の空域共有に必要な通信システムと情報共有システムを確立し、有人航空機の飛行情報に関する仮想情報シミュレーターなどを用いた運航管理システムとの相互接続性の評価を実施
- 無人航空機の安全な目視外飛行の実現を目指す
ドローンの遠隔識別技術開発は、ドローンロードマップの「技術開発」の項において施策目標として列挙されており、「無線システムの比較・評価検討」「実証検証」「制度の方向性の検討」「国際標準化・国内規格化」が長期的な計画として位置づけられています。
前に書いたように、米国でも、ドローンの商用利用を認める前提として、ドローン遠隔識別のためのルール作りが重要という議論があります。
(2019.7.19)
最近のコメント