電源開発株式会社(Jパワー)とKDDIは、2020年9月に、ドローンによる風力発電機のブレード点検の実証実験を、北海道のJパワー苫前ウィンビラ発電所等にて実施したと発表しています。2020年10月7日にJパワーのHPに掲載されています。
以下は概要に関するプレスリリースの抜粋です。オートフライト技術により、高度な操作技術は不要のようです。
<オートフライトについて>
- ドローンがブレード中心位置から自律飛行し、停止中の風力発電機のブレード3枚をそれぞれ4方向から一度に撮影します。
- 現地の保守メンテナンス要員がオートフライト技術を利用することで、ドローンの高度な操作技術は不要となり、簡単な設定でブレードを点検できます。
- 自律飛行のため、落雷などの緊急時でも、現地の作業員による迅速な点検が可能です。
<実証結果>
- オートフライトソフト搭載のドローンを使用し、風力発電機全体(ブレード、タワーなど)を漏れなく写真撮影することができました。
- 1基あたり約20分程度で撮影することができ、従来の点検手法よりも10分の1程度に時間を短縮できることが分かりました。
- 撮影された写真は高精細で、高所作業により接写された写真と比べても遜色がなく、また、画像解析ソフトによる損傷箇所の解析もできました。
- 上記の実証結果を踏まえ、従来の高所作業による外観点検の代替性の検証ができました。
(2020.10.8)
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