国内外の独自GPS構築の動き

GPS(Global Positioning System、衛星利用測位システム)は、ドローンや自動運転にとって必要不可欠なインフラであり、米国のGPSに大きく依拠していますが、2018年11月28日の韓国経済新聞は、米国との関係の悪化等によりGPS接続を遮断されるおそれもあることから、各国において、独自のGPSを構築する動きがあると論じています。

ロシア: 1995年から、グロナスGPSを運用しており、24基の衛星が全世界をカバー

中国:  2000年から、「北斗」GPSを運用し、2012年にアジア・太平洋に運用を拡大。2020年までに全世界をカバーする予定

欧州:  2016年から、全世界をカバーするガリレオGPSを試験的に運用

日本:  2018年11月1日から日本版GPS「みちびき」の本格運用開始。米国のGPS衛星の補完という位置づけ(米国GPSからの脱却という訳にはいかないものと思います)。位置情報の誤差を小さくし、受信が妨げられやすいビル街や山間部でも安定した位置情報が得られるようになる。特定の地域の上に長くとどまる準天頂衛星で、4機のうちいずれかが、日本上空付近にとどまるよう運用される。2035年度を目処に、7基体制への拡充を目指している(2018年11月2日の産経新聞)。

インド: 日本と同様、「地域GPS」を構築

韓国:  2035年度までに韓国型衛星航法システムを構築し、2024年までにGPS衛星搭載体技術を開発し、2028年~2034年にGPS7基を打ち上げる計画

 

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