ALSOKが東京スカイツリーにてドローンによる屋内巡回警備の実証実験を実施

ALSOKは、東京スカイツリーにて、完全自律飛行ドローンによるGPSの使用が難しい屋内巡回警備の実証実験を実施したことを発表しています。

同社の2020年7月15日付プレスリリースで発表されています。将来的には、複数のドローンが順次自動巡回し、リアルタイム映像を警備室に送信することで、一つの施設内の広い範囲を少ない警備員で効率的に監視していくようです。

また、今後法制化されるセルラードローン(携帯電話の通信ネットワークを活用するドローン)の活用を見据えているとのこと。

セルラードローンに関して、2020年7月9日の第14回官民協議会における総務省の発表資料には、(現在の実用化試験局制度の問題点を踏まえて)「情報通信審議会において技術上・運用上の課題等を整理し、手続きの簡素化等の制度整備を2020年内に実施。携帯電話事業者が整備するシステムにより、利用者がWeb経由等の簡易な手続で1週間程度で飛行可能となる環境が実現する見込み」と記載されています。

警備に関しては、ドローン利活用の有力分野として、ロードマップ2020にも、今後のロードマップが記載されています。

第14回官民協議会では、ドローンの利活用推進に向けた各種のガイドライン策定の方針が打ち出されており、警備に関しては、ドローン警備への期待の半面、落下や制御不能による紛失等、リスク対策体制が不可欠であることから、警備分野への安全迅速な導入推進のために、ドローン警備事業者を認証するためのガイドラインが策定される方針のようです。

なお、警備に関する既存のガイドラインとしては、公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構及び日本無人機運行管理コンソーシアムにより、2020年3月付「警備分野における無人航空機の安全な運用方法に関するガイドライン」が策定されています。

(2020.7.31)

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