岡山県和気町のドローン配送実証実験の続報

前の投稿で書いた、国交省と環境庁が2018年8月にドローン配送実証実験区域として指定した岡山県和気町の実証実験に関する続報です。

2018年11月16日の日経新聞は、ファミリーマートが参画すると報じています。

以下は予定されている実験の概要で、日経新聞の抜粋です。ファミリーマートのプレスリリースにも出ています。

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1. 実施日時

12月1日(土)~12月14日(金) 午前9時~午後16時

2. 検証実験内容

和気ドーム(岡山県和気郡和気町益原681-1 和気町益原多目的公園内)の駐車場から約10㎞(飛行時間約15分)の距離にある津瀬地区との間において、現状自動車で実施している生活品等の配送を、主に河川上空を飛行するドローンで実施。

3. 使用機体

AeroRange2 (メーカー:株式会社エアロジーラボ)

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ファミリーマートは上記実験の商品供給の支援をするようです。

河川上空が主たるドローンハイウェイとして選択されています。

この点の合理性は、前に紹介した、拙稿「目視外飛行と第三者上空」において、以下のように書きました。

ドローンが河川上空を飛行することは、河川法上の占用許可(河川法24条)の対象ではないと解され、河川法上直ちに禁止されている訳ではないものの、実際には、河川管理者が河川管理行為(同法9条及び10条参照)の一環として、規則を作り、禁止・制限することが多いと思われる。もっとも、河川は、線路・道路・海上に比べても第三者の往来は少なく、前述のとおり、審査要領上も「第三者が存在する可能性が低い場所」として位置づけられており、調整すべき関係者が比較的少ないように考えられることから、河川管理者の理解を得て、河川上空をドローンハイウェイとして有効利用する余地は相応にあるように思われる。

河川近くのエリアはドローンの商業利用が進みそうな気がします。

協議会の主要メンバーであるFuture DimensionのHPによれば、上記実験においては、吉井川に沿って飛行予定のようです。

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