ドローンの運航管理システム(Universal Traffic Management System)の開発の進捗

2021年迄の新エネルギー・産業技術総合開発(NEDO)のプロジェクトの下で、ドローンの運航管理システム(Universal Traffic Management System, UTMS)の開発が進められています。

2019年3月1日に、福島県の福島ロボットテストフィールドで、ドローン運行管理システムの実証実験が実施され、一定の区画において、同時に10機のドローンを飛行させることに成功したことが発表されています。

NEDOの2019年3月1日にプレスリリース(内容の詳細)及び2019年4月22日の日経新聞が報じています。

日経は、このPJの特徴について以下のように述べています。

・JAXAが全体を設計し、NEC、NTTデータ、日立、NTTドコモ、楽天、KDDI、ゼンリン、日本気象協会等が協力して開発しており、このような業界を挙げての取組は海外において例がないこと。

・現在、ISOにおいてドローンの共通ルールの策定が進められているが、上記日本のコンソーシアムは、日本のUTMSを国際標準にできるよう主導権を取ることを志向していること。

 

NEDOのプレスリリースによれば、今回実証実験に参画した事業者以外の、国内外のドローン事業者が、運航管理統合機能を利用したドローン運航試験を福島ロボットテストフィールド内で実施できるよう、運航管理システムのAPIを順次公開する予定とのことです。

なお、「空の産業革命に向けたロードマップ2018」にも、UTMSの開発は、以下のように織り込まれています。

・2018~2019年:  全体設計、各システムの開発・統合、飛行実証

・2020年以降:   運航管理の高度化・知能化(機体の自律化・知能化、電波利用技術の高度化)

(2019.5.29)

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