楽天によるドローン配送サービスの実用化

楽天が、ドローンによる定期配送サービスを2019年度中に過疎地等で実施するようです。2019年1月26日の日経が報じています。

少し前にも書きましたが、同社は、埼玉県秩父で、東電とゼンリンと共同で、送電線に沿ったドローンハイウェイを活用するドローン配送サービスの実証実験を行っており、実用化の目処が立ったようです。

機体は自動制御技術を備えています。今後開始される5G技術により通信も安定し、実用化の追い風になりそうです。

もっとも、日経記事によれば、過疎地域での宅配コストを住人が全て負担することは難しく、今後の普及に向けては官民一体の協力が不可欠とのことです。政府による補助金の検討などが想定されているようにも思われます(とすると、既に開始されている、公共事業である郵便の方が、ドローン実用化は容易かもしれないと思いました)。

ドローンによる宅配により、ゆくゆくは人件費を抑えられるはずですが、初期投資コストがかかり、日常の買い物を宅配に切り替えれば、一定の宅配コストの負担により、家計の負担は重くなるように思います。

今の段階だと、

・過疎地域:  実用化は容易だが、採算は困難

・都市部:  実用化は技術・制度上容易でない反面、実用化すれば採算はより期待できる

という印象です。

もっとも、日常の買い物を宅配に切り替えれば、過疎地域でもネット売買が増え、ゆくゆくは、Amazon Primeのような一定の年会費を支払えば宅配費用は無料というサービスも出てくるのではないでしょうか。

いずれにしても、今後の動向が楽しみです。

 

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