2019年2月4日に、経産省の主導で、ドローンによる石油コンビナートの保安点検の実証試験が実施されています。2019年2月5日の日刊工業新聞が報じています。
経産省のHPにも、実証試験の概要が公表されています。2019年1月25日付発表のものですが、以下、引用(一部抜粋)です。
1 概要
経済産業省は、平成31年2月4日に、神奈川県と連携し、JXTGエネルギー株式会社根岸製油所において、原油タンクの周囲にドローンを飛行させ、搭載したカメラでタンクの状況を確認する実証試験を行います。
2 背景
現在、橋梁、ダム等のインフラ点検において、ドローンの活用が具体化しています。石油コンビナート等のプラント保安分野においても、ドローンの活用により、高所点検の容易化、点検頻度の向上による事故の未然防止、災害時の迅速な現場確認等が可能となり、プラントの保安力の向上に繋がると期待されています。
一方で、点検精度と安全性を両立する観点からは、防爆エリア周辺におけるドローン活用にあたっての課題を整理する必要があります。
このため、経済産業省では、消防庁や厚生労働省とも連携しながら、こうした課題を整理し、今年度中に安全利用のためのガイドラインを策定する予定です。
3 実証試験の内容
ドローンに搭載したカメラにより、タンクの上部や周辺を確認し、プラント内でドローンを安全に活用するにあたっての課題を整理します。
上記のとおり、実証試験の結果を踏まえて、3月までにドローン安全利用のためのガイドラインが策定されるとのことです。
日刊工業新聞によれば、危険物を多く扱う石油コンビナートの上空飛行のための承認取得には時間がかかるとされています。所轄は異なりますが、上記経産省のガイドラインと、国交省所轄の航空法上の承認の関係がどう整理されるのかが、1つ論点になりそうです。
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