福島県南相馬市におけるドローン実証実験

以前の記事で紹介した、国交省指定のドローン物流の検証実験地域(5箇所)のうち、今日は、福島県南相馬市の郵便プロジェクトについて取り上げようと思います。いずれの検証実験計画も、発表されている情報は限られていますが、興味深く、ドローンが地方創生に果たしうるポテンシャルに期待を持つことができます。 

代表事業者は、()自律制御システム研究所で、南相馬市と日本郵便と共に実施するようです。

自律制御システム研究所は、千葉市ドローン宅配分科会で、ドローンの目視外飛行・第三者上空飛行に関する議論・研究をリードしています。

南相馬市のHPによれば、2017年に、南相馬市で、同社製の完全自律制御飛行の回転翼ドローン(ACSL-PF1)による長距離荷物配送の実証実験や、国産自律制御システムを搭載したドローン(TEAD DAX04)による農薬散布の実証実験が行われています。今回も同社と同市のコラボによる実証実験といえそうです。 

南相馬市は、「ロボットのまち南相馬」を実現するため「南相馬ロボット振興ビジョン」を20175月に策定し、福島ロボットテストフィールドが開設されています。福島ロボットテストフィールドの開設・活用は、「ロードマップ2018」にも織り込まれています。

日本郵便は、20171221日に、南相馬市にて、自律で陸上走行する配送用ロボットの実証実験を行う旨のプレスリリースを発表しています。

2018911日の日本経済新聞によれば、日本郵便は、人手不足で、配達員の負担が重くなっていることから、総務省が郵便配達を平日のみに限定する方向で検討に入っているとのことです。事務の機械化、AIによる配達ルートの最適化、ドローンや自動運転による対応についても言及されています。

今回の実証実験も、今まで三当事者によって推進されてきた、目視外飛行・第三者上空飛行の技術の向上、ドローンによる街おこし、郵便配達の効率化を目標としたものと思えます。 

飛行ルートは、南相馬市の小高郵便局から浪江郵便局までで山間地が含まれています。

 

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