熊本赤十字病院が医療物資をドローンで輸送する実証実験を計画

熊本赤十字病院が、2019年12月10日、ドローンで医療物資を輸送する実証実験を2020年2月下旬に実施する予定であることを発表しています。同病院のHPで発表しています。

以下は同HPのプレスリリースの抜粋です。

熊本赤十字病院は、2017年、国内外での災害対応や途上国における医療アクセスの改善のため、ドローンを用いた遠隔医療・医薬品搬送サービス「Ambulance Drone構想」を提案し、その実現に向けて国内外の研究機関等と共同研究を進めています。

このたび、当院は、救急・災害時ドローンプラットフォームネットワーク(DPN)の一員として、ドローンを用いた高品質医療物流サービスの実現に向けた実証試験を実施することと
いたしました。本実証に向けて、12月6日(金)、実際に使用する資機材を用いて、実証の最終打ち合わせ及び合同記者会見を実施しました。

<実証試験参加機関>
・東京電機大学
・日本医科大学千葉北総病院
・熊本赤十字病院
・小国公立病院
・芝浦工業大学
・イームズロボティクス株式会社
・トッパン・フォームズ株式会社
・鴻池運輸株式会社(九州産交運輸株式会社)
・株式会社アルム

最終打ち合わせでは、「実証試験計画書」が発表され、下記の内容により実施されることとなりました。

【想定】大型台風に伴う洪水発生により、小国公立病院までの道路が一部寸断。熊本赤十字病院に医療物資の緊急要請があり、中間地点機関まで陸路で搬送し、そこから約2km離れた小国公立病院までドローンによる輸送を行う。

【目的】完全自動制御型ドローンを用いて医療物資(診療材料・血液等)を輸送し、ドローンの位置情報、輸送ボックスの温度、および振動等のリアルタイム把握を試みる。
実証試験は2020年2月下旬に実施予定です。本実証により、人と社会のまさかの時に役立つために、普段使いできるレベルの高品質医療物流をドローンで実現することを目指します。

アフリカでは実用化していますが、2019年12月7日の熊本日日新聞によれば、医療物資の輸送をドローンで実際に行うためには、法改正が必要とされています。

医薬品に関する薬機法上の規制について、過去の記事参照(血液の輸送に関する法規制については確認中です)。

(2019.12.19)

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