皇居周辺等にて不審ドローン飛行の可能性

2019年5月2日の20時に、千代田区の皇居周辺にて、ドローンのような物体が飛行しているのが警視庁により発見されたようです。2019年5月3日の日経が報じています。その他、赤坂御用地、歴代天皇の墓地がある武蔵陵墓地(八王子市)でも同様に物体の飛行が目撃されているとのことです。

千代田区の皇居周辺は、小型無人機等飛行禁止法上の対象施設ではなく、同法の取締の対象になっていません。そのため、人口密集地での飛行制限を理由とする航空法(132条第2号)違反の疑いで捜査しているようです。夜間飛行による違反(航空法132条の2第1号)の可能性もあると思います。

もっとも、この場合、操縦者が、人口密集地での飛行や夜間飛行に関する包括許可を取得している場合には、航空法132条違反には問えないように思います。

八王子市の武蔵陵墓地も同様です。

これに対して、赤坂御用地は、「皇居及び御所であって東京都港区元赤坂二丁目に所在するもの」として、小型無人機等飛行禁止法上の対象施設であり、同法違反を問えるように思います(同法2条1号ホ)。

(2019.5.6)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です