ISOによるドローンに関する国際標準規格の草案⑨~Operation procedures(10条、その3(10.4.1~10.4.3))

引き続き、ISOによってドローンの国際標準規格の草案として発表された、「Unmanned aircraft systems–Part 3:  Operational procedures」の内容の整理です。今日は、10.4.1~10.4.3です。

10.4  フライト中のオペレーション
 1   遠隔操縦責任者(Remote Pilot in Command, RPIC)の責任(10.4.1)

RPICには、UAのオペレーションに関する、直接責任があり、最終権限がある

オペレーターには、以下内容の確認義務がある。

a) コントローラとUAの間のすべてのコントロールリンクが正しく作動すること

b) 通常の着陸まで制御飛行を継続するのに十分な電力/燃料があること

c) UAに取り付けられた、またはUAによって積載された物体が安全であり、航空機の飛行特性や操縦性に悪影響を及ぼさないこと

d) 7.1の規定に従い、すべての必要な文書を検査に利用できること

e) フライト中のミッションの実行が、オペレーションマニュアルを遵守したものであること

f) 危険な状況を回避または軽減するために「その場で」修正するための、適応性・機動性を備えること

2 環境(10.4.2)

●オペレーターは、フライトに際して、以下の点に配慮する必要がある。

・Global Navigation Satellite System(GNSS)の精度が、場所、環境、期間によって制限されること

・Geo limitation databaseを用いる場合、発信元の正確性、内容の最新性を確認すべきであること

・温度の影響を考慮すべきであること(例えば、バッテリー持続時間への影響)

・気象条件(例えば、風速や雨等)がUAの製造元が定めた許容範囲内であることを確認すべきであること

3 ハンドオーバ(10.4.3)

●UAについてハンドオーバ(電波の局の切り替え)がフライト中に行われた場合でも、関係者が対応可能であることを要する。

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