ISOによるドローンに関する国際標準規格の草案⑩~Operation procedures(10条、その4(10.4.4)~複数のUAの運行)

引き続き、ISOによってドローンの国際標準規格の草案として発表された、「Unmanned aircraft systems–Part 3:  Operational procedures」の内容の整理です。今日は、複数のUAの運行に関する規定(10.4.4)についてです。

<Operation/オペレーション(10条)>

10.4.4 複数のUAの運行

単一の遠隔操縦士が、複数のUAを運行する場合、以下の予防措置を講じるものとする。

a) 事業者(オペレーター)は、複数のUAを同時に操縦する能力のある遠隔操縦士によってのみ操縦が行われるようにする。

b) UA搭載システムは、他のUAや航空機の搭載システムを妨害してはならない。

c) 航空機を運航することによって、相互の飛行の危険性を生じさせてはならない。

d) 運行は、現地の航空局の規制に従って行う。

10.4.4.1複数のUAの自律運行

複数UAの自律性は、全ての決定を完全に人間が制御している状態から、多くの機能をコンピューターに委ねるものであり、オペレーターが高レベルの監視を行うことが前提となる。認知機能の割り当ては、状況の複雑さ、必要な対応時間等の要因次第で、飛行中に変化する。システム内の認知機能は以下のように整理される。

a) 故障検出と機体メンテナンスに関するマネジメント

b) 状況認識

c) コミュニケーション

d) 積載管理

e) ガイダンス、ナビゲーション、コントロール

f) 故障の予測と対応

g)飛行計画と意思決定

h) 情報/ネットワーク管理

i)  危機管理

複数UAの運行に許可を要する場合、当局や認定機関から取得し、複数UAの運行に際しては関連する規則を遵守する。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です