International Financing Review

International Financing Reviewという雑誌は、Reuters等で発表されている海外の金融取引(loan, bond, equities, structured finance)の具体的な情報が豊富に整理・掲載されています。私が業務で日々取り組んでいる買収ファイナンス(acquisition finance)についても、各国において成約した取引、トピック、マーケットトレンドが紹介されています。メガ三行は海外の取引において存在感を示していますが、米国・中国・欧州の話題が多く、日本は経済規模の割には存在感が薄い感があります(国内の金融取引が多いためだと思います)。この雑誌についても、時折、整理してみようと思います。

8月4日号の「China M&A picks up for now」という記事では、近年活況な中国のoutboundのbuyoutが、米国との貿易戦争(trade war)による影響を受けて減少しており、特に、米国企業を対象としたものが激減し(中国企業による買収に関する米国当局のチェックも厳しくなっている)、欧州ものにシフトしていること、中国政府も近年buyoutを抑制する(delevarage)政策を打ち出していること等が論じられています。

8月25日号には、Softbank Corpによる各種リファイナンス資金調達のためのシンジケートローン調達(1.6兆円)に関する記事があります。Softbank Corpは、Softbank Groupが負担する各種バンクローン(英国ARMの買収ファイナンスに係るリファイナンス分を含む)の保証を提供しているようですが、現在準備している東証への上場のため、銀行団から保証解除を受けていくようです。資金調達は順調のようです。

 

 

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