AI兵器の規制に関するジュネーブでの国際会議(The Meeting of the Group of Governmental Experts on lethal autonomous weapon systems)の開催

2019年3月25日から29日にかけて、スイス・ジュネーブで、人工知能を搭載した新型兵器(ドローンを含む)、とりわけ、自ら標的を見つけ、自らの判断で殺傷する「自律型致死兵器システム」の規制に関して議論する国際会議(The meeting of the Group of Governmental Experts (GGE) on lethal autonomous weapon systems)が開催されたようです。 2019年3月25日付日経新聞が報じています。

この会議において、国連の事務総長は、自律型致死兵器システムの禁止を提唱しています(国連のHP)。

もっとも、日経新聞によれば、国際的な規制の制定に関しては、これに積極的な国と、これに慎重な国(AI兵器の開発に積極的な米国、中国、ロシア等)とに分かれ、まとまらないようです。

日本は、AI兵器には人間の制御が欠かせないとして、国際的なルールの必要性を求め、完全自律型致死兵器(fully autonomous weapons)は開発しないという立場を表明しているようです。

2019年3月22日付Reuterの「German urged to champion global treaty to ban “killer robots”」という記事では、完全自律型致死兵器の開発まであと数年に迫っており、条約の早期成立が必要であるとの主張が紹介されています。

(2019.4.2)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です