各国の空飛ぶタクシーの現況や問題点に関する指摘

2019年9月14日付Economistの「Flying Taxis -Urban aviators」は、各国で開発や実用化が進められている空飛ぶタクシーの現況に関する記事です。

代表的な機体の種類(multiple rotorsとtilt wing)や、Volocopter、Uber、Skyports(vertiportsの構築を行うスタートアップ)、Ehangの事業がまとめられている他、空飛ぶタクシーの法規制に関して、FAAやEU当局の談話を交えて、以下の事実が紹介されており、有益な読み物になっています。

・およそ200もの空飛ぶタクシーが開発中との報告があること
・数年内での商用化を目指しているものもあること
・商用化の障壁として、技術の問題以上に、規制の問題が大きいこと
・規制当局は、自律飛行を行う機体の安全性をどのように確認・証明するかについて検討を進めていること
・実用化のための耐空証明の取得準備を検討している事業者も存在すること
ドローンの規制は、大小様々なドローンの有人地帯や空港付近の飛行を制限するのが目的であるのに対し、空飛ぶタクシーは有人地帯の飛行が前提になるため規制のアプローチが変わってくること(機体の安全性の証明が重要になってくること)
・そのため、空飛ぶタクシーは、有人航空機を統括するair traffic control systemに組み込まれることを要すること
騒音問題も、離発着場の確保の観点から、解決するべき課題であること(ドバイ、広州、シンガポールのように解決が容易そうな国とそうでない国がある)

(2019.9.28)

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