ドローン企業の資金調達に関する最近のニュース

国内のドローン企業の資金調達について注目すべきニュースが幾つか出ています。まとめてみました。

1.  ナイルワークスの第三者割当増資

農業用ドローンのナイルワークスが、同社のプレスリリースで、2017年10月10日に総額8億円の第三者割当増資を実施することを発表しています。前の投稿でも書いたとおり、同社の規制改革推進会議の農林ワーキンググループにおけるプレゼンテーションが、農業用ドローンの規制緩和に繋がっており、存在感を示しています。

特に注目されるのは、産業革新機構(INCJ)が出資の引受先になっている点です。

2018年10月31日の日刊工業新聞には、INCJの担当者のコメントが出ており、INCJが同社を支援したポイントとして、「技術優位性、ユーザー視点の開発方針、大手企業とのオープンイノベーションを果敢に推進するリーダーシップ、政策サイドへの提案力」を挙げています。

2.  エンジェル投資家千葉氏によるドローンファンド

2018年11月13日の日経新聞が詳しく報じています。KDDI・みずほ銀行・セガサミーホールディングス・電通・松竹・小橋工業が出資し、同日現在、37億円となり、大和証券グループも投資予定で、50億円の調達を目指すとのこと。

2017年6月に設立された1号ファンドは、16億円を調達し、起業前後となるシード期のスタートアップを中心に、1社あたり平均数千万円、20社以上投資しているようです。

これに対して、2号ファンドは、出資先の事業拡大のスピードを高めるため、国内外で数億円単位の投資を行う方針とのことです。既に、「空飛ぶクルマ」を開発するスカイドライブに3億円出資しています。

3.  自動制御システム研究所の東証マザーズ上場

2018年11月17日の日経新聞が報じています。同社が製造するドローンは、福島市の日本郵便の宅配事業や千葉市の宅配実証実験において使われています。千葉市のドローン宅配等分科会の議論をリードしており、ドローン宅配事業のキーとなる企業です。

事業内容=商業用ドローンの製造販売及び自律制御技術を用いた無人化・IoT化に係るソリューションサービスの提供

上場予定日=12月21日

本社=千葉市

資本金=15億4637万8000円

公募=90万株

売り出し=168万3700株

オーバーアロットメントによる売り出し=上限38万7500株

ブックビルディング期間=12月5日~12月11日

申込期間=12月13日~12月18日

払込日=12月20日

主幹事=みずほ証券

 

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