日本農薬とDJIの提携

中国産ドローンの風当たりが強い昨今ですが、DJIは引き続き日本で農業分野の事業を推進しているようです。2021年4月1日、日本農薬との間で、ドローンを活用した圃場のセンシングに関する事業提携を行うことを発表しています。

以下は両社のプレスリリースの抜粋です。

今回の提携は、日本農薬が開発し 2020 年 4 月にリリースしたスマートフォン用アプリケーション「レイミーの AI 病害虫雑草診断」の AI エンジンと、DJI の精密農業・土地管理用の統合型マルチスペクトルイメージングドローン DJI P4 Multispectral を組み合わせることで、上空から圃場の異常を検知し、最適な防除に繋げるソリューション提案を目的としています。日本の農業が抱える少子高齢化による労働力不足という問題を解決するためには、農作業をより一層効率的にしなければなりません。その一環で圃場の健康状態をより簡易にチェックするための技術改善は必須と考えています。

まずは畑地の雑草の検出を目指します。DJI JAPAN のドローンとその航行システムを活用することで高高度から圃場を自動センシングし雑草の発生地点を特定します。その後に地面の近くまで寄れるドローンを用いて発生している雑草を撮影し、日本農薬の AI エンジンにて雑草種を特定し最適な防除薬剤を提案する流れを想定しています。

両社は今後、農業分野における上空から圃場の異常検知による新たな防除提案を検討し、その過程で新たな使用事例や検証結果を共有していきます。

(2021.5.15)

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