商用ドローン市場に関する分析~自動制御システム研究所

2018年12月21日の東洋経済オンラインの「ドローン専業メーカー、「赤字上場」の勝算/自動制御システム研究所が上場で目指すもの」という記事は、前に書いた2018年12月22日に上場した自動制御システム研究所の強み、リスク、商用ドローン市場の状況、同社とDJIとの競合について言及された興味深い記事でした。

この記事中の気になるポイントを、自分なりに、まとめてみました。

1  同社にポジティブなファクター

・同社はフライトコントローラーと自動制御の技術に優れている点が強み。フライトコントローラーの内製化に成功し、DJI製のフライトコントローラーに依存していない。DJIは、娯楽向け市場を寡占した結果、膨大な飛行履歴を収集した結果、他の追随を許さない高性能のフライトコントローラーを確立している。

・同社は福島県内で開始された日本郵便による郵便局間ドローン輸送に機体・システムを提供している。今後、地方の郵便局間でドローン輸送が本格化すれば、かなりの需要が見込まれる。

2  同社にネガティブなファクター

・コストと墜落リスクを考慮し、ドローン物流の構想が萎んでいる先進国が存在する。市場拡大のペースの見通しがたてにくい

DJIの商用ドローンへの進出はめざましく、商用ドローンのシェアは78%に至っている。導入コンサルティングについてもDJI公認の代理店が担っている。

2018年12月18日の日本農業新聞によれば、DJIの農業散布用ドローンAGRAS MG-1の日本での登録台数が750台(10末現在)となり、国内シェアが50%に達し、国内市場では後発ながら、販売数が上昇しており、2019年にはシェア70%獲得を目指すとのこと。

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