千葉市と楽天によるドローン宅配の実証実験

前の投稿で取り上げましたが、ドローンに関して国家戦略特区に指定されている千葉市は、2016年3月に「千葉市ドローン宅配等分科会」を設置し、以下のような宅配ドローンの実現を目指して、検討、実証実験を実施しています。

①幕張新都心に近接する東京湾臨海部の物流倉庫から、ドローンにより、海上(約10km)や花見川(1級河川)の上空を飛行し、新都心内の集積所まで荷物を運んだ上、住宅地内のマンション各戸への宅配(水平的取組)

②地区内の店舗から、ドローンにより、高層マンションの各戸へ薬品等生活必需品の宅配(垂直的取組)

2018年10月25日付日経新聞は、千葉市が、第3回の実験として、楽天と共同して、荷物をドローンと地上配送ロボットを使った、マンション(モデルルーム)の玄関前まで運ぶ実験を実施したと報じています。

World Robot Summitを訪れた際、上記②は、有人地帯の第三者上空飛行でもあり、まだまだこれからという話もありましたが、進展はあるようです。

第9回分科会技術検討会が2018年10月9日に開催され、第3回分科会が2018年10月24日に開催されています。第3回分科会において、上記実証実験の内容が報告されています。

都心高層マンションに居住している顧客が、体調が悪い際に、ショッピングアプリで、薬を購入し、これがドローン・ロボットで配送される活用場面が想定されています。

花見川緑地(花見川の河川敷)を離陸し、花見川上空・近辺の公園を飛行し、マンションの駐車場に着陸します。マンションのコンシェルジュがドローンから商品をピックアップし、地上配送ロボットに商品を入れ、ロボットがマンションの玄関先まで運ぶようです。

ドローンは、自立制御システム研究所と楽天が共同開発した完全自律飛行ドローンです。

日経新聞によると、2019年度までの実用化を目指すとのことです。

 

 

 

 

 

 

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