ドローンによる橋梁点検に関する課題

先日投稿した、愛知県におけるインフラ設備点検の実証実験に関する記事の中で、ドローンによる点検への期待についてコメントしましたが、老朽化したインフラの問題はより深刻のようです。2018年10月27日の茨城新聞(朝刊)は、以下のとおり報じています。

道路法で義務付けられている5年に1度の橋梁の点検について、点検費用が膨大で、財源確保が難しい市町村が多く存在する。

一例として、市町村管理の橋梁が多い茨城県筑西市には、農業用水路に架かる橋が1000近くあり、1橋あたり20-30万円、年間約8000万円の点検費が財政を圧迫している(国から55%の点検費が補助されるものの)。市道路維持課は、他のインフラ整備や点検作業も抱え、人手不足のため、委託するしかない。

国土交通省によると、全国の73万橋のうち、約50%が建設後50年を超え、老朽化時期を一斉に向かえる。

赤外線やドローンを使った安価な点検技術の開発も進められているものの、どこまでコスト削減に効果があるか未知数

老朽化により通行止めとなり、撤去される橋梁も今後増えていく見込みです。

どの産業でもドローンの導入により、人手不足とコスト削減が期待される訳ですが、橋梁点検の場合、対象数が膨大で、予算も絶対的に不足していることから、現在の@20-30万円のコストをどこまで削減できるのかが重要になりそうです。

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