Amazonが自社開発の自律飛行可能な配達用Hybrid型ドローンを公開すると共に、数ヶ月以内のドローン配達開始を発表

Amazon.comが、2019年6月5日に、ラスベガスのコンベンションで、自社開発の自律飛行可能な配達用Hybrid型ドローンを公開すると共に、数ヶ月以内のドローン配達開始を発表し、大きなニュースになっています。

2019年6月6日の日経、Reuters、Bloomberg等、各紙が報じています。

動画も出ており、各種SNSで見ることもできます。

Reutersによれば、ドローンに関する発表の概要は以下のとおり。

  • ヘリコプターと円筒型の翼を持つ飛行機を組み合わせたようなHybrid型の機体で、垂直に離陸し、水平に飛行可能
  • AIによる自律飛行が可能
  • 15マイル(約24km)以内の距離を、5ポンド(約2kg)以下の商品を、30分以内で届けることが可能

但し、BloombergによればFAAは、Amazonに1年間の実証実験を認めたにすぎないと発表しており、配達の実用化が許可された訳ではないようです。

Alphabet傘下のWing Aviation LLCがFAAから航空事業者としての運航許可を取得していますが、Amazonの許可の範囲はこれよりも限定されているようです。同紙は、実用化には幾つものハードルがあるという識者のコメントを紹介しています。

また、2019年6月10日のFinancial Timesの社説は、ガトウィック空港で1台のドローンが引き起こした騒動の大きさなどを例にあげ、遠隔地以外では、ドローンによる商品配送は、これが増えることにより空が地雷原にもなりかねず、危険であり、行き過ぎた技術革新であると主張しています。

(2019.6.12)

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